また前みたいにバター不足に悩まされるのは嫌だな…。
いっそのこと、自分でバター作れるようになればいいんじゃない?
自宅で簡単にバターを作る方法はないかな?
こんな疑問に答えるため、超簡単なバターの作り方を紹介します。
バターの作り方:用意する材料は3種類「簡単レシピ」
作り方は合っているのに、手作りバターが失敗する理由3つ
バターの作り方を覚えれば、バター不足にも対応可能!
こんにちは!りゅうたき(@takkyhokkaido)です。
僕は北海道へ移住して2年間「酪農」という農業を経験し、絞りたての牛乳や生クリームを使って新鮮なバターを作った経験から、自宅でもフレッシュなバターを作って楽しんでいます。
バターといえば、2014年の全国的なバター不足が記憶に新しいですが、実際に、2019年の今でも急にバターが供給不足になる可能性は大いにあります。
※バター不足に関しては下記の記事をどうぞ。
そこで今回は、「バターを使いたい!」と感じた人がバター不足のときでも柔軟に対応できるように、自宅でできる簡単なバターの作り方を紹介します。
手作りといっても”たったの5分”でバターが作れちゃうので、誰でも手軽に行なえますよ♪
新鮮なバターを作りたい人や、子供の食育にも繋げたいという人は、ぜひ最後までお読みください。
Contents
バターの作り方:用意する材料は3種類「簡単レシピ」

それでは、バターの作り方を説明する前に、用意する材料を紹介します。
- 500mlのペットボトル
- 乳脂肪分が40%以上の生クリーム
- 食塩(加塩バターが作りたければ)
材料といっても上記のたった3種類だけあればオッケーで、近所のスーパーでもすぐに手に入ります。
ただ、乳脂肪分が40%以上の生クリームは小さなスーパーでは売っていない可能性があるため、外に探しに行くのが面倒なら手っ取り早くネット通販で揃えちゃいましょう。
40%よりも乳脂肪分が低いものを選ぶと、固まるまでに時間が掛かってしまい大変です。
ペットボトルはなるべく丸い形のものを用意すると、生クリームが混ざりやすくて良いですよ。
【超簡単】バターの作り方は生クリームを振るだけ!「5分で手作り」

お待たせしました。では先ほどの材料を使い、実際にバターを作っていきます。
バターをペットボトルと生クリーム(+食塩)で作る方法は全部で7行程。

乳脂肪分の高いバターだと、すでに固まっている部分がありますが、気にせずに全部入れちゃいましょう。


ペットボトルの口部分を持つとやりやすいです。

バターになりつつある証拠です。
固まって中身が動かない場合は、ペットボトルを少し叩きながら振ると塊が動き出します。

突然”パシャ!”という音がします。

抽出された水分は「乳清(ホエー)」と呼ばれ、ヨーグルトを放置すると浮いてくる水分と同じです。(正確には2種類あります。)
本来牛乳だった生クリームから「乳脂肪・ガゼインタンパク質・脂溶性ビタミン・一部のミネラル」が除去された乳清は、ヘルシーで栄養価の高い成分。
牛乳のようにサラッとしているので、そのまま飲んでもスッキリしていて美味しいですよ♪

乳清をそのまま味わいたいなら、加塩バターを作る場合の食塩は乳清をどかしてから混ぜるようにしましょう。



今回は無塩バターを作り、200gの生クリームから111.9gのバターを作り出すことに成功しました。
加塩バターにしたい人は、バターが出来上がってから混ぜ合わせるといいですよ。
バターの作り方は、フードプロセッサーやハンドミキサーを使っても同じ【さらに簡単】

今回は”手作り”にこだわったので、少し原始的な作り方でバターを作りましたが、フードプロセッサーやハンドミキサーを使えばさらに簡単にバターを作れちゃいます。
ただし、意外にもペットボトルに入れて振るより出来上がりまでに時間が掛かってしまう点には注意してください。
ちなみに、僕が使っているフードプロセッサーは下記の商品。
通販サイトの「ショップジャパン」でも人気が高く、通常使用では間違いなく重宝するとても使いやすいフードプロセッサーです。

上記はフードプロセッサーに生クリームを入れて作ったバター。
作られたバターは112gで、出来上がりに大きな違いはないですね。
また、僕の家で使っているフードプロセッサーだと、かき混ぜたときに生クリームが上に飛び散ってしまって、上手に・素早くとはいきませんでした。
よって、「完全手動でバターを作りたくない・楽にバターを作りたい」なら、フードプロセッサーよりはハンドミキサーの方がまだやりやすいと思います。
バターを使ったケーキやお菓子などを作る際にも、上記のようなハンドミキサーがあると便利ですね♪
バターを作るには遠心力で上下に揺らすことが重要だから、ペットボトルを振った方が確実だよ!
確かに、バターは攪拌(かくはん)すればいいだけなので、人間の力で混ぜ合わせるよりもフードプロセッサーやミハンドキサーなどの機械を使えば手軽に作れます。
しかし、それでは作ることの楽しさは感じられません。
作り方は合っているのに、手作りバターが失敗する理由3つ

と考える人へ、手作りでバターを作る際の注意点を話しておきます。
本記事で紹介しているバターの作り方は、オーソドックスかつ基本的なやり方であり、僕も今回が初めての挑戦ではありません。
ですが、初めてバターを作る人なら最初は失敗してしまう可能性もあるので、良くありがちな失敗する理由を3つ挙げます。
ペットボトルを振りすぎている
乳化剤入りの生クリームを使用
使った生クリームが新鮮すぎた
上記の3つに気を付ければ、失敗するリスクを回避することができるでしょう。
それぞれ簡単に説明します。
ペットボトルを振りすぎている
上記のように意気込んで、生クリームを入れたペットボトルを振るのは良いですが、逆に振りすぎるとまた生クリームに戻ってしまうことがあります。
というのも、生クリームがバターと乳清(ホエー)へと分離したら、すかさず乳清を取り除いてあげないと、またバターと乳清が混ざり合ってしまうからです。
ペットボトルを振っていて、「パシャ!」と水分が分かれる音がしたら、早めに水分である乳清を取り出してあげましょう。
乳化剤入りの生クリームを使用
「用意する生クリームは乳脂肪分が40%以上のものを。」と、先ほど紹介しました。
これに加えて、乳化剤や安定剤が入っていないものを使わないと、上手く生クリームが分離せず、数十分振り続けなければバターが出来上がりません。
なぜなら、乳化剤は水と油のような混ざりにくいものを混ぜ合わせやすくするものだからです。
バター作り用の生クリームを選ぶ際は、パッケージ裏の名称の部分に書かれているもので判断してください。

種類別:クリーム(乳成分を含む)
→ 純乳脂。生乳に最も近く、コクや風味・口溶けが最高。他と比べて最も高価。
名称:乳などを主要原料とする食品
→ クリームに食品添加物や乳化剤をプラスしたもの。保存性を高めたい場合はこちらを選択。
名称:純植物性脂肪
→ 食品添加物が多く、日持ちする。1番安価。「○○フレッシュ、○○ホイップ」が代表的。
バターは風味があってこそ。
手作りのバターに使用するなら、個人的には純乳脂であるクリーム一択です☆
使った生クリームが新鮮すぎた
「バターを作るなら生クリームが新鮮な内に!」と考えるのが普通ですが、実は生クリームが新鮮すぎるとなかなか固まらず、バターになるまでに時間が掛かることがあります。
短時間で綺麗にバターを作りたいなら、消費期限が近い生クリームを使ったほうが効率的です。
というのも、手作りのバターは消費期限が極端に短いんだよ。詳しくは次で解説するね。
手作りバターは日持ちしない。「すぐに消費しないとダメ」

スーパーなどで手に入るバターは比較的、消費期限が長く設定されています。
(箱の表記ではだいたい6ヶ月ほどで、開封してからは2週間が目安。)
しかし、手作りバターの消費期限は作ってから3日以内が目安とされており、作ってからすぐに消費しないとカビが生えて使えなくなってしまう恐れがあります。
お腹を壊すわけではなくても、3日を過ぎた手作りバターは使用しない方が身のためです。
特に生乳に近い生クリームであるほど、添加物が入っていない影響から消費期限も短くなってしまいます。
しかも、あまり知られていないけど、バターは冷凍保存も可能なんだよ☆
手作りのフレッシュなバターは消費期限が短いですが、作ってから小分けにして冷凍庫で保管すれば、約1ヶ月は持つようになります。
ただし、冷凍庫で保存しても消費期限が短いことに変わりはないので、1ヶ月以内には消費するようにしましょう。
バターの作り方を覚えれば、バター不足にも対応可能!

今回紹介したバターの作り方は、生クリームさえ確保できれば新鮮なバターが作り出せます。
※ペットボトルではなく瓶でもオッケー。
よって、バター不足が深刻化したときでも、臨機応変に対応が可能なのです。
最近はバターの需要よりも、コンビニなどの生クリームの需要が高まっていることから優先順位が変わり、スーパーなどでバターが品薄になる確率は高くなっています。

番外編:家庭で牛乳からバターを作るなら「スーパーの牛乳では無理」

最後に、番外編として牛乳からバターを作る方法を紹介しておきます。
先ほど紹介したバターの作り方は生クリームからバターを抽出する作り方でしたが、生クリームは本来牛乳なので、「牛乳からバターは作れないの?」と感じる人がいるでしょう。
結論を言うと、スーパーなどで手に入る牛乳ではバターは作れません。
というのも、スーパーなどで購入できる牛乳(ホモジナイズ牛乳)はホモジナイズ(均質化)を行っていて、コップに入れて外に放置しても何も浮き上がってきません。
逆に、普段スーパーなどでは売られない「ノンホモ牛乳」は、外に置いておくとトロッとしたクリームが上に浮いてくるのが確認できます。
このクリームをペットボトルなどに入れて振ることで、バターを作り出せるというわけです。
ネットで買えるノンホモ牛乳で人気なのは、岩手県岩泉町にある「なかほら牧場」で生産された『低温殺菌のノンホモ牛乳、グラスフェッドミルク』ですね。
grass-fed(グラスフェッド)は、直訳でgrass=牧草・fed=餌という意味。
放牧地で通年放し飼いをし、ストレスがない環境で育てられた牛から絞られた生乳を「グラスフェッドミルク」という。
グラスフェッドで作られたものは、グラスフェッドバター、グラスフェッドビーフといったように様々な種類が展開している。
牛乳からバターを作りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
(2023/02/05 16:17:28時点 楽天市場調べ-詳細)
まとめ:バターは作り方と材料にこだわれば、手作りが市販の美味しさを超える!

バターは、通常なら近所のスーパーやコンビニなどで簡単に手に入ります。
中でも「雪印のバター」や「よつ葉のバター」が代表的ですが、どれも似たり寄ったりな味で、特に気にしない人も多いのではないでしょうか?
しかし、牛乳や生クリームから手作りのバターを作れば、それらの市販バターの味を超えることも可能です。
いつもと違うバターが食べたい人
無添加のバターを作ってみたい人
フレッシュバターを楽しみたい人
自宅で上記のようなバター作りを楽しみたい人は、1度手作りバターを作ってみてください。
大人でも、バターに対する意識が変わりますよ!
最後までお読みいただきありがとうございます。
Twitterもやっているので、良かったらフォロー&絡みに来てください♪(@takkyhokkaido)