「田舎は車なしじゃ生活できない。」とよく聞くな…。
でも、本当に車なしじゃ全く生活できないの?
田舎に暮らしたことがある人の、実際の経験談が知りたいな?
こんな疑問に答えます。
田舎で車なしの生活は無理!【キツイし、不便だし、生命の危険も】
田舎で、車がないとできないこと【あるだけで楽しさが100倍】
田舎に移住したら、車なしよりも“恋人なし”が辛い話
こんにちは!りゅうたき(@takkyhokkaido)です。
僕は都会(東京・千葉)から北海道の田舎へ移住し、2年間酪農の仕事をしながら生活をしていました。
2年間の田舎生活では、移動のほとんどが車を使った移動に限られていて、ぶっちゃけ車なしの生活は考えられませんでしたね。
それはなぜかというと、単純に言えば田舎はその他の交通手段が限られているからです。
とはいえ、現在は都会で電車やバスなどの交通機関が整っている人からすれば、「車なしでも生活できるんじゃないの?」と感じてしまうでしょう。
そこで今回は、実際に田舎で車のある生活を送ってきた僕が、体験談を踏まえながら「なぜ田舎は車なしじゃ生活が無理なのか?」を解説していきます。
Contents
田舎で車なしの生活は無理!【キツイし、不便だし、生命の危険も】

繰り返しですが、結論は『田舎で車なしの生活は無理!』です。
理由をまとめると下記の5つ。
- 徒歩や自転車では、田舎道を通るのがキツイ
- 電車やバスがなくて、仕事場に行けない
- 買い物するだけでも一苦労で不便
- 野生の動物に遭遇して危ない目に
- 冬だったら凍死する危険も
それぞれ解説します。
1.徒歩や自転車では、田舎道を通るのがキツイ
田舎の道って、都会のようにしっかりと舗装されている方が珍しく、車道よりも歩道の方が荒れていることがほとんど。
ましてや、歩道の幅が狭くて通りにくくて、徒歩や自転車でも通るのがやっとな場所も多いです。
また、歩きや自転車だと”学校や仕事場まで1時間~2時間掛かる”といったこともあるあるなので、正直かなりキツイです。。。
反対に、車だと一車線のところばかりですが、乗っていれば暖かいし・涼しいし、荷物も詰めるしで最高。
労力を考えても、車なしでは生活できませんね。
2.電車やバスがなくて、仕事場に行けない
先ほどと少し被りますが、田舎は絶対的に電車やバスの本数が少なく、時間どおり学校や仕事場に向かうのが困難です。
つまり、おのずと車を使った通勤・通学をしなければならなくなります。
しかも、通う場所が自宅から近ければ良いですが、田舎であるほどその距離は遠くなったり険しい山道があったりするので、あまり現実的ではありません。
僕が住んでいた地方ではバスがなく、電車も1日に5・6本しかありませんでした…。
しかも、酪農(農業)の仕事は朝の4時頃には始まるので、車なしでは限りなくムリゲーですね。。。
3.買い物するだけでも一苦労で不便

田舎は、都会のように歩いていける距離にコンビニやスーパーがありません。
※住む地域によっても違います。
よって、毎日の食糧の調達も歩きや自転車だけでは厳しく、重い荷物を持って長い帰路を通っていくのは大変です。
また、休日にどこかへ買い物に行きたくても電車やバスがなければ行けないので、例えあったとしても、少ない本数の交通手段で移動するのはかなり不便であり、移動だけで一苦労…。
4.野生の動物に遭遇して危ない目に
食糧の調達などのライフラインに加えて、田舎は野生の動物に対して注意しなければなりません。
特に「熊やイノシシ」といった猛獣は命の危険があって危ないため、人里離れた場所はなるべく歩いて移動しないようにしたいところ。
ただ、田舎の道路には鹿やタヌキが普通に出てくることもあるので、車を運転していれば絶対安全とも言い切れません。
とはいえ、車なしの方が危ないことに変わりはないでしょう。
5.冬だったら凍死する危険も
田舎の中でも、新潟県や北海道のような豪雪地帯では、冬に気温がマイナスになることは当たり前で、少しの油断が命取りにもなります。
例えば、吹雪の中を歩いて出て行って、誰にも気付かれずに倒れてしまえばそのままジ・エンドです。
まあ、あまりに極端ですが、田舎の冬ではこのように”凍死する危険性だってある”ということですね。
いつものように、徒歩・自転車で通勤
電車やバスなどの交通機関を使って通勤
タクシーを呼んで、自由に行きたい場所へ
上記のようなことは冬になれば困難になり、同時に危険を伴うことにもなります。
もちろん、冬の間は車での移動も危険ではありますが、他の手段と比べたら危険性は低くなるはずです。
田舎生活で、車に掛かった費用を計算する【1年間の費用】

田舎生活では車がないと大変なことが分かったところで、車に掛かる費用についてまとめておきます。
というのも、やはり車中心の生活になれば、それだけ車に対して掛かる費用は増えるわけですよね。
なので、どれくらいコストが掛かるのかを知っておきましょう。
費用項目 | 金額 |
---|---|
車両代(軽自動車) | 300,000円 |
自動車税 | 10,000円/年 |
重量税 | 10,000~30,000円/年 |
自動車保険 | 80,000円/年 |
ガソリン代 | 10,000円/月 |
駐車場代 | 5,000円/月 |
メンテナンス代 | 10,000円/年 |
ザッと挙げてみましたが、車両代を引いて1年間に掛かる費用をまとめると下記のとおり。
- 税金:約20,000~40,000円
- 保険代(自賠責・任意):約80,000円
- ガソリン代:約120,000円
- メンテナンス代:約100,000円
- 駐車場代:約60,000円
合計:約400,000円
少し多く見積もっているのもありますが、安い軽自動車でさえこれですからね…。
都会で休日にチョロッと乗るくらいと比べたら、約400,000円という金額の高さに驚くのではないでしょうか。
特に、田舎はよく車を使うことになるのでガソリン代は掛かるし、車のメンテナンスにも結構な費用が掛かることにもなりますよ。
冬場の車のメンテナンス費用が高い!
冬場は車のエンジンをかけてから暖まるまでに時間が掛かり、同時に遠くまで走ることになればガソリンもどんどん減っていき、ガソリン代も高くなります。
また、先ほどの表でメンテナンス代を100,000円としたのは、雪が降る地域では下記のようなメンテナンスが必要だからです。
ワイパーは雪が掻けるスノーワイパーを
タイヤは滑らないようにスタッドレスに
オイルなど、部品の劣化があれば即交換
といったように、ぶっちゃけ田舎ほど車のメンテナンスにお金を掛ける場所はありませんね。
まあ、その代わり駐車場代は安く済むはずですが、それも微々たるもの…。
田舎で、車がないとできないこと【あるだけで楽しさが100倍】

車は田舎での生活に必要不可欠であり、費用もかさんでしまうのは事実。
しかし、車がないと楽しめないことも無数に存在します。
知人や友達と、レジャー施設や観光地へドライブ
天気の良い日に、車通りが少ない田舎道をドライブ
映画館やカラオケなどがある街に行き、休日を楽しむ
例えば上記のような感じですね。
田舎の生活でこれらを実行することができれば、ハッキリ言って暮らしが100倍は楽しくなります!(100倍が言い過ぎかは自己判断で笑)
もちろん、自然の中だけで過ごすのも田舎にしかない特典で気持ちが良いです。
ただ、僕と同じような20代くらいの若者にとっては、「休日は外の娯楽で遊びたい!」という感情も無くせないですよね。
だからこそ、気軽に外へ遊びに行くためのも車は絶対必要であると個人的には考えます。
都会人が田舎の地方に移住するなら、まずは免許証を取得

もし、現在あなたが都会に住んでいて田舎の地方に移住したいと考えるなら、まずは免許証を取得しておきましょう。
※すでに持っているなら飛ばして読んでください。
というのも、田舎に移住してから免許を取得しようと思っても、田舎には免許センターがなく、通うのもだいぶ困難になるので注意が必要だからです。
なので、この先車を運転する機会があるなら、今のうちに免許証を取得しておくべきですね。
車の普通免許は、
- 近くの教習所へ通う
- 免許合宿に参加する
といった方法がありますが、費用を抑えるなら免許合宿に参加するのがオススメです。
しかも、免許合宿の場所は全国各地にあるので、将来移住先に考える場合の現地調査としても活用できちゃいます。
ただし、免許合宿は「最短でも2週間ほどの日数が必要」なので、まとまった休みが取れるときに活用するようにしましょう。
人気の免許合宿場所や、お得なキャンペーンは下記から検索できます。
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田舎に移住したら、車なしよりも“恋人なし”が辛い話

最後に、田舎への移住に関する現実を伝えておきます。
僕は独身で北海道の田舎へ移住しましたが、ぶっちゃけかなり寂しい思いをしました。
なので、車なしの生活も辛いですが、恋人なしで生活していくのもかなり精神的なダメージが大きいですよ…。
先ほど紹介した車があれば楽しめることも、パートナー(彼氏・彼女)がいれば何倍にも増して楽しくなります♪
詳しくは下記の記事にもまとめているので、独り身での移住を考えている人はぜひ読んでみてください。
【移住】北海道の一人暮らしは“かなり孤独”です【23歳の体験談】

まとめ:田舎での”車なし生活”は、現実的ではない

結論をもう一度伝えておくと、田舎での車なしの生活は無理であり、なおかつ現実的ではありません。
「別に車なんてなくても、歩きと自転車、電車やバスがあれば生活できるだろ。」
このように感じている人は、田舎での生活をナメすぎです。
もちろん地域によって環境は変わりますが、ずっと引きこもりでいい人以外は『田舎=車が必要』だと覚えておきましょう。
田舎で車のない生活は、「キツイ・不便・命の危険」がつきものです。
今のうちから『田舎での車ありの生活』を考えておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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