酪農

【牛に殺される!?】北海道の酪農経験で知った牛の危険な行動5選!

まとめ:牛とは優しい気持ちで接して危険を回避!

牛に対して、穏やかで大人しいイメージを持っている人が大半ではないでしょうか?

一般的に、いつでも静かに搾乳(牛の乳搾り)を行っているイメージがある牛。僕も酪農を始める前は牛に対して怖いイメージを抱いていませんでした。

しかし、牛はとても繊細で感情の起伏が激しい生き物として知られ、発情期が訪れた牛に至っては人間も手の付けようがないほど暴れ回ることもあり、時に死亡者も出るほど危険な動物です。

そこで今回は、酪農をする上で1番関わることになる牛について、僕が北海道の酪農経験で実際に遭遇した牛の危険な行動5つを紹介します。

この記事はこんな人におすすめ

酪農の仕事に興味がある人

牛の生態を知りたい人

牛に対して大人しいイメージを持っている人

りゅうたき
りゅうたき

こんにちは!りゅうたき(@takkyhokkaido)です。

僕は、北海道へ移住して2年間「酪農」という農業を経験し、牛のことを毎日間近で観察してきました。

観光牧場の牛は大人しい牛を選抜していますが、牛は本来非常に危険な動物なのです!

 

北海道の酪農経験で知った牛の危険な行動5選!

北海道の酪農経験で知った牛の危険な行動5選!

始めにお話ししておきますが、僕は牛が大好きです。危険な行動は多々ありますが、それ以上に愛くるしさを持ち合わせているのが牛という動物なので、憎みたくても憎めない存在です。

しかし、牛の危険な行動を目の当たりにすると「怖いからもう関わりたくない…」と思う人がいるのも事実。

『危険な行動=私達人間に怪我などの痛みを与えること』なので、実際に痛い思いをした人なら嫌いになって関わりたくなくなるのは当たり前ですよね。

牛の危険な行動の中でも、僕が実際に経験したものはこちら。

1回で大きなアザが出来るほどの蹴り

移動時に足を踏まれるだけで骨折する

自分の領域を守ろうと壁に押し込んで潰す

体を角で思いっきり刺してくる

発情期に上に乗っかって押し潰す

これらのことは、酪農の仕事で牛と関わっていると日常茶飯事に起こることです。

軽い骨折で済むものから、最悪の場合死に追いやられることもある為、僕達人間側が気を付けていないと、いつ自分が被害者になるかわかりません。

しかも、牛にやられたからといって誰に責任を問えるものでもないので、自分で気を付けるしかないのです。

牛ちゃん
牛ちゃん
わたし達が人間に危害を加えても、特に何かを感じたり反省することはないのよ。
りゅうたき
りゅうたき
牛ちゃん達にはしつけが効かないもんね。感情が諸に外に出るから、人間側が気を付けるしかないよね。

 

僕も実際に牛の危険な行動から被害を受け、一時期両足がアザだらけ・擦り傷いっぱいの怪我を負うことがありました。

今となっては思い出ですが、もう同じ思いはしたくないですね…。

では、上記に挙げた牛の5つの危険な行動について詳しく紹介していきます。

 

1.1回で大きなアザが出来るほどの蹴り

1回で大きなアザが出来るほどの蹴り

酪農で古くから使われる”つなぎ牛舎”と呼ばれる構造の牛舎では、牛が横一列に並んで首を柱に繋がれています。

搾乳時には牛を立たせ、牛の間に人間が入って搾乳を行いますが、気性の荒い牛だと乳房を触られるだけで嫌がり、抵抗する為に足を振り上げます。

そうすると、必然的に座り込んで搾乳をしている僕達の腕や足、頭などに牛の足が降りかかってくるので、とても危険であり注意しなければなりません。

りゅうたき
りゅうたき
僕も実際に何度も搾乳中に蹴られ、大きなアザをいくつも腕や足に作っていました。
牛ちゃん
牛ちゃん
悪気はないのよ…うん。

 

牛の体重は、乳牛の基本であるホルスタイン種で搾乳牛の場合、一頭約600~700kgはあるとされています。

その体重から繰り出される足蹴りは想像以上に重くて痛く、1回受けるだけで搾乳が嫌になるほど。

特に、牛に対して甘く指導している農家や子牛を産んだばかりの牛の場合だと、人間を甘く見ていたり牛が乳房に痛みを感じている為、足を振り上げる確率が高くなります。

ですが、だからといって牛を叩いて大人しくさせるのは良くありません。なるべく牛のストレスにならないように、乳房を優しくさすりながら行うと少し収まってくれたりもします。

『牛は人を見る』とよく言われていて、牛は自分に対して優しい人や、いつも自分の乳房を触ってくれる人をしっかり見て判断しています。

なので、人によって蹴られる・蹴られないがあるのも事実です。

「顔面を蹴られて大怪我…」という話も聞くので、牛の蹴りはアザが出来るだけでは収まらない危険な行動と言えますね。

 

2.移動時に足を踏まれて骨折する

牛が寝転がっている状態から立ち上がったり、牛舎内を移動させる時に足を踏まれる事が良くあります。

酪農家は特別硬い靴を履いているわけではなく、基本的に作業をする際は長靴を履いて行う為、牛に少し踏まれただけでもなかなかの痛みを生じます。

更には、牛が走り回っている状態で踏まれたりすると、骨折をすることもあるほどです。

子牛ちゃん
子牛ちゃん
うわー痛そうだね…お母さん達は重たいし、蹄も固いからね。
りゅうたき
りゅうたき
踏まれるとホントに痛い!

僕が丁度酪農実習生として入っていた牧場でも、農家さんが右足の小指を踏まれて骨折していてとても痛そうだったよ。

 

牛の体重が600kgだとして、足1本に掛かる体重は約150kg。相当な重みで踏まれるわけですから、骨折することも頷けますよね。

 

移動時に足を踏まれて骨折する

先ほどのつなぎ牛舎とは違い、牛舎内で牛を放し飼いしながらも個別に寝られる場所を設けた牛舎を”フリーストール牛舎”と言います。

フリーストール牛舎では牛の合間を縫って歩かなければならない為、つなぎ牛舎よりも足を踏まれる可能性が高くなります。

しかも、牛が自由に歩き回れるので、発情期を迎えた牛は危険を顧みずに突進してくる事もありとても危ないです。

牛の側を移動する際は、少しも気を緩ませないことが自分の体を守ることに繋がります。

 

3.自分の領域を守ろうと壁に押し込んで潰す

牛には自分の領域というものが存在します。

敏感で繊細な動物である牛は、自分の領域に気に入らないものが入ってくると、容赦なく突き飛ばしに掛かってきます。

りゅうたき
りゅうたき
牛が臆病なのもあるけど、牛同士でも領域争いのようなことは良くやっているよね!?
牛ちゃん
牛ちゃん
そうね。やっぱり自分に振り分けられたベッドで、誰にも邪魔されずに横になりたいからね!

 

つなぎ牛舎の場合、餌は牛それぞれの顔の前に盛ってあります。自分の餌が無くなると、隣の牛の餌を食べようとして牛同士で喧嘩しているのもよく見る光景です。

牛同士の合間を縫っていこうとしたり、壁と牛の間を歩こうとすると、急に壁に押し込んでくることがあるので、人によっては内臓を圧迫されて肋骨を折ったりもします。

また、壁に押し込んで潰しに掛かってくるので、いくらこちらから押し込んでも力負けしてしまいとても危ないです。

りゅうたき
りゅうたき
僕も何回か窒息しそうになりました…。

 

ただ、牛の横を通る時に牛に「通るよー。」と声を掛けて通ることで、牛も驚くことなく通してくれることがほとんどですよ。

 

4.体を角で思いっきり刺してくる

体を角で思いっきり刺してくる

牛には角が生えているのを知っていますか?

闘牛を想像してみると分かりやすいですが、牛は子牛の状態で角を切ってあげないと、どんどん伸び続けて立派な角が出来上がってしまいます。

角が伸びた牛は、牛同士で喧嘩をするとお互いに体を傷付けてしまい、体調を悪くしてしまうことにも繋がる為、牛にとっても良くありません。

また、飼う側の人間にとっても危険が増える為、子牛として産まれてから1歳が経った頃に切ってしまう(除角)酪農家がほとんどです。

※現在では角が生えてくる前に薬品を塗って伸びてくるのを阻止する方法もあります。

子牛ちゃん
子牛ちゃん
角切られるの!?怖い!
りゅうたき
りゅうたき
除角は牛にとってすごく痛いことだから、懐いていた子牛が除角によって懐かなくなるのは良く聞く話だね。

だからこそ、他の酪農家や獣医師に頼んで除角してもらう酪農家もあるみたいだよ。子牛ちゃんも頑張って!

 

農家によっては除角の仕方が甘かったり、全てを切らずに少しだけ残すというこだわりがあったりなど様々で、僕が実習した農家でも角が危ない牛が何頭かいました。

牛は頭蓋骨も固く、体を角で思いっきり刺してくると想像以上に痛いです。

角はあっても危ないだけなので、出来るだけ除角して危険を減らすことが大切ですね。

 

5.牛に殺される!?発情期に上に乗っかって押し潰す

牛に殺される!?発情期に上に乗っかって押し潰す

乳牛は妊娠して子牛を産まないと乳房でミルクを作り出すことが出来ません。

よって、酪農家は牛それぞれの発情期をしっかりと見定めて人工受精を行う必要があるのです。

牛ちゃん
牛ちゃん
発情には色々な種類があるから、発情をベストなタイミングで見つけられるかも酪農家の力の見せ所よ。

 

発情期を見極めるポイントとして1番分かりやすいのが、他の牛に後ろから乗っかられているのを発見すること。

つなぎ牛舎だと乗っかることが出来ないので分かりづらいのですが、フリーストールだと発情した牛が他の牛に後ろから乗っかられているのを見つけることがあります。

乗っかられても嫌がらない牛は、発情の中でも1番良いタイミングで受精を行える可能性が高いです。

しかし、牛同士が乗っかり合っていると、近くを通る人間にも発情している牛が乗っかってくることがある為、非常に危険です。

現に、アメリカでは年間に20~30人ほどの人が、家畜である牛に上から乗っかられるなどの理由で死亡しています。

りゅうたき
りゅうたき
体重600~700kgの巨体が頭上で暴れたら、人間は元も子もなく殺されちゃうよね…。
牛ちゃん
牛ちゃん
殺そうと思ってやってるんじゃ無いのよ…うん。

 

大事な大事な生産物である牛は、無意識に人間を押し潰してしまうほど危険な動物なのです。

 

まとめ:牛とは優しい気持ちで接して危険を回避!

まとめ:牛とは優しい気持ちで接して危険を回避!

今回は北海道で酪農を実際に経験した僕が、牛の意外な危険行動5つを詳しく紹介しました。

普段の、落ち着いてのんびりとした雰囲気からは想像できないような危険行動だったのではないでしょうか?

牛は体格が大きい割に臆病で繊細な動物です。少しの回りの環境変化や行動によって怯えて暴れ出すことがある為、人間側が気を付けて回避するしかありません。

最後に伝えたいことまとめ

牛と人間が怪我無く関わっていく為には、牛の近くに行く際は決して油断はせず、常に自分の身を守れる体制を整えておくことが大切です。

牛個々の性格によっても行動は変わるので、1頭1頭がどんな牛なのかを自分なりに把握していくことも必要になります。

なるべく牛にストレスを与えないよう、優しい気持ちで接するように心掛けて下さい。

 

りゅうたき
りゅうたき

最後までお読みいただきありがとうございます。

牛の可愛さに惑わされて、怪我をしないようにしましょうね!

Twitterもやっているので、良かったらフォロー&絡みに来てください♪(@takkyhokkaido