「新規就農をしたい!」と志したら、なるべく早く就農したいと思いますよね?
特に、自分や家族の人生を掛けて経営者として働くことを覚悟した人にとっては、”早く自分の力でお金を稼ぎたい!”と思うのは、当たり前のことです。
しかし、新規就農は他の事業のように始めたいと思ったらすぐに始められるわけではありません。
『決められた研修期間を経なければ新規就農は出来ない。』と国や市町村で決まっているのです。
そこで今回は、新規就農をしたいと志した人に向け、北海道で新規に農業をする場合の研修期間について紹介します。
新規就農を検討している人
北海道での農業に興味がある人
研修開始からどのくらいで新規就農できるが知りたい人
こんにちは!りゅうたき(@takkyhokkaido)です。
僕は、北海道へ移住して2年間「酪農」という農業を経験してきました。
農業の種類によって異なりますが、新規就農の研修期間は基本2年間となっていますよ。
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新規就農には研修期間が存在する

新しく起業をする場合、下準備はあれど、特に国や市町村に指定された研修のようなものは存在しないですよね?
しかし、新規で農業を始める場合には、国や市町村が指定した期間実技での研修を行わなければなりません。
なぜなら、農業はただ個人で経営をするだけに収まらず、JA(農業協同組合)や他の農家さんの協力を仰いで行う仕事だからです。
横の繋がりを大事にしている人達の中に、まだ何も経験の無い人が入っていっても相手にされるわけがありません。
ましてや、正しいやり方・稼ぎ方も分からない人が、経験無しに事業を安定させられるわけがありませんよね?
なので、国とも深い繋がりがあるJAの利益を安定させ、新規就農者を新しい土地や人々の中に溶け込ませる為に、研修期間が設けられているのです。
農業の種類によって研修期間はバラバラ。
酪農の場合は、大体2年間ほど研修指定農家での実技を経てから、就農への準備へ取り掛かります。
農業は知識だけで事業を成功させることは出来ません。
植物や動物といった生き物を相手にするというのは、医者のように人間の命と関わるほどの覚悟や実技経験が必要です。
中でも、動物と関わる酪農のような農業は、豊富な経験がものを言う職業です。
新規就農の研修期間は最低2年間必要!

農業の種類によっても研修期間は変わりますが、原則各市町村が指定した研修期間に沿って、それぞれの実技研修を行うのが一般的です。
基本的には”最低2年間”を研修期間としている農業が大半ですね。その理由は以下。
農業は季節に応じて作業方法や仕事内容が違う為、1年間の流れを体で体験しないといけない
何かトラブルがあった時、自分で解決できるようにしとかなければならない
最初から全てを覚えることは不可能なので、復習・応用も兼ねて2年間の実技は必須
通常、新卒などで会社に入った場合「仕事始めから3年間経ってからがやっと余裕の出てくる期間。」だとよく言いますよね?
農業もそれは同じです。更に欲を言えば、2年ではなく3~5年は研修を行った方が確実に安定する農家を作り出すことが可能です。
『知識と経験』とはよく言ったもので、知識がいくらあってもその場その場で対応する力を身に付けなければ、事業は安定しないのです。
今農家として生き残っている人は、何十年と続けてきた強者ばかり。その人達と肩を並べるなら、相当な覚悟と経験が必要になります。
以上のことから、新規就農を志す人の研修期間は最低2年間と大抵の農業で決められているのです!
経験者であれば期間の短縮も可能

新規就農の基本的な研修期間は2年間だと説明しましたが、例外もあります。
それは、新規就農者が農業初心者ではなく経験者であれば、研修期間の短縮が施されるというものです。
全くの初心者が新規就農を行う場合は2年間という研修期間が設けられますが、他県や他の地域で同じ農業を行っていた経験があれば、『経験者』として研修期間を減らせることができるのです。
また、専門学校や農業高校などを卒業している場合も、研修期間を短縮できる要素となります。
なので正直なところを言うと、自分が”ココだ!”と決めた土地で、最低でも2年間は研修を行うことをおすすめします。
JAや研修農家との相談で研修期間が決まる!

ここまで何回も「基本的な研修期間は2年間。」とお話していますが、最終的な研修期間を決めるのはJAや研修農家の人達です。
いくら就農経験の無い人が「もう私大丈夫なのでいつでも就農できます!」と言っても、色々な場面を実際に見て・経験している人達からしたら、全然まだまだかもしれません。
人生一大のチャレンジを失敗にしない為にも、先人者達の話は心身に受け止め、焦る気持ちを抑えることが重要です。
農家さんは、長い間経営者として自分の経営を見つめてきた豊富な経験があります。その経験は、素人である新規就農者の将来の経営を見つめる力としても活用されるのです。
全て完璧に覚えるのは不可能に近いですが、ある程度のところで「後は実際に就農してから覚えれば大丈夫だろう。」という境界線を教えてくれるはずです。
この時に、研修期間の終了を決めるのが鉄則だと言えますね。
JAは農家がある地域にはほぼ存在しますが、取り組み方には地域によって差があります。
新規就農者への補助金を手厚くしている地域
新規就農者の為だけの部署を作り、徹底的にサポートをしてくれる地域
定期的に勉強会を行い、農業の成功を後押ししてくれる地域
以上のようにJAそれぞれに特徴があり、得意としている分野も違います。新規就農を志すなら、まずは一番重要な地域選びからこだわりましょう!
サポート体制がしっかりしていないと、いざという時に頼る人もいないし、経営を見つめ直してくれる人がいると心強いよね!
補助金はホント地域によって全然違うから、一度検索してみることを推奨するよ!
まとめ:新規就農に焦りは禁物!成功するには研修期間を有意義に!

今回は、新規就農者が悩むであろう研修期間について詳しく紹介しました。
「早く新規就農をしたい!」と焦っている人にとって、一度深く考える良い機会となったでしょうか?
一概に”絶対○年間!”と言えないのは、人それぞれ研修を始める状態が違うからです。
自分の今までの経験や就農したい農業の種類によって、地域それぞれのJAや研修先の農家さんと研修期間を相談してみて下さいね。
頑張りによっては、超短期間で新規就農することも可能です!
新規就農は、パッと出で出来るような簡単仕事ではありません。柔軟な対応力と豊富な知識・経験が必要な、体力勝負の仕事でもあります。
ある程度の領域になるまでは個々によっても個人差があります。決して自分だけで研修期間の終了を決めず、必ずJAや農家さんと綿密に相談を重ねて下さい。
新規就農を失敗しない為にも、焦りは禁物ですよ!
最後までお読みいただきありがとうございます。
新規就農を成功させるには、”学ぶ”という姿勢が非常に重要です!研修期間を有意義に使いましょう!
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