新規就農がしたい…!
でも、人生を賭けて就農するのに失敗はしたくない…。
そもそも自分って、新規就農に向いてるのかな?
こんな疑問に答えるため、知らなきゃ失敗するかもしれない『新規就農に向かない人の性格的特徴5選』を紹介します。
【知らなきゃ失敗する!?】新規就農に向かない人の性格的特徴5選!
新規就農を失敗しないために「就農のイメージを固める」
新規就農を失敗せずに成功させるなら、誰にも負けない強い気持ちで!
こんにちは!りゅうたき(@takkyhokkaido)です。
僕は北海道へ移住して2年間「酪農」という農業を経験しながら、新規就農に向けて勉強を重ねていました。
新規就農を志したら、誰もが「絶対に失敗したくない!」と思うのは当然のこと。
しかし、誰もが成功して経営を安定させられる訳ではなく、経営が悪化して結果的に失敗してしまう人も中にはいます。
では、なぜ失敗してしまうのか?
その理由としては、そもそも農業自体がその人の性格に合っていないことが考えられるのです。
就農に必要な広大な土地や建物、飼料や機械といった費用は、何百万円・何千万円単位の出資…。
新規就農を失敗すると、こういった多額の借金が残ることになります。
『新規就農は簡単にできる』と誤解しないためにも、新規就農が失敗に終わる人の共通点を一緒に考えてみましょう。
Contents
【知らなきゃ失敗する!?】新規就農に向かない人の性格的特徴5選!

まずどんな仕事にも言えることですが、農業にも人によって合う・合わないが存在します。
「農業を仕事にして自分の力で稼ぎたい!」と志したなら、まずは以下の特徴が自分に当てはまるかどうか考えてみて下さい。
貯金ができない
社交的では無く内向的
農業をやる決意が曖昧
仕事の手を抜いてしまう
決められた時間以外は働きたくない
ハッキリ言って、上記のどれか1つでも当てはまる場合は新規就農を諦めた方が良いでしょう。
なぜなら、中途半端な気持ちで農業を志しても半端なまま失敗し、将来苦労することが目に見えているからです。
以上のことは、僕が実際に北海道で酪農実習生・酪農従業員として働いてきたから分かることです。
関連記事【早朝3時起き!?】北海道の酪農実習生経験で知った酪農家の朝とは

農業の先駆けとして働いている農家は、相当な信念と熱量で農業に取り組んでいます。
よって、新しく就農するなら、現存の農家以上の覚悟や努力が必要になるのです。
では、上記に挙げた新規就農が向かない人の性格的特徴5つを、さらに詳しく説明していきます。
1.貯金ができない
まずは、何を始めるにも1番最初に問題となる”資金面”について説明します。
農業の場合は最初に資金が無くても始める事は可能ですが、その分最初から借金をして補填することになります。
しかも、新規就農するとなれば国や市町村が決めた期間研修を受けなければならず、研修期間中は一定の手当しかもらえないため、何年間か生活に困らないだけの額を用意しておく必要があるのです。
新規就農の研修期間については下記の記事を参考にしてください。
【研修期間は最低○年間必要!】新規就農を焦って行うと失敗する!?

「日頃から貯金ができない…」という人は、資金面を管理してくれる家族を側に置かないと借金をどんどんと増やす生活を送る危険性があります。
研修期間中に必要な生活費・税金などの支払い関係
新規就農時の初期投資費
就農後の生活費など
これらを全てトータルした上で、最低5年間は生活に困らないだけの貯金が必要です。
※大体5年間を研修期間とするなら、最低でも500万円は貯金が必要だと言われています。
もちろん、研修期間時の手当(給料)や農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)といった補助金などを頼ることもできますが、あまり期待せずに初期投資用に取っておくのが賢明です。
以上のことから、大事な借金を返す分のお金も使える分だと勘違いして使用する人・消費癖によって貯金が出来ない人は、経営者として新規就農をするには向かないと言えるのです。
2.社交的ではなく内向的

農業に対して”個人で伸び伸びとできる。”というイメージを持っている人が大半だと思いますが、決して個人だけの力では農業を成功させることはできません。
いざ「新規就農をしよう!」と志して農業を始める移住先を決めたら、その市町村に存在するJAや周りの農家と友好関係を築いていかなければならないのです。
なぜなら、初心者が初めから全てを自分だけでこなすのは不可能であり、一般的に農業は田舎で行うものなので、町内のコミュニティーというのが非常に重要になるからです。
よって、内向的で全てを自分だけでこなそうとする人よりも、社交的で他の住民とも積極的に関わろうとする人・困った時にはすぐに頼る人のほうが農業に向いていると言えます。
野菜を栽培するにしろ、酪農で牛乳を生産するにしろ、誰かの力を借り無くして事業を動かすことはできません。
生産物を販売してくれる人
困った時に助けてくれる人
肥料・飼料などを運んでくれる人
経営の計画書を審査してくれる人
生産物を出荷先まで届けてくれる人
上記のような人達と一緒に仕事を行っていかなければならないのが、農業という仕事です。
人脈を広げないと、田舎での農業には厳しい部分があるよ。
「あの人誰とでもすぐに仲良くなるし、周りに人が良く集まっているよな。」という人が身近にいませんか?
こういう人こそ農業をするのに適した人であり、社交的で成功しやすい人の特徴と言えます!
3.決められた時間以外は働きたくない
会社で働いている人は分かるはずですが、なぜ会社には定時出社・定時退社があるはずなのに、早期出社や残業をしなければならないのでしょうか?
「会社員なんだから当たり前じゃ無いか。」「仕事が大好き!」と言われればそれまでですが、中には「決められた時間以外は働きたくない。」という人もいますよね?
「自分に与えられた仕事は終わっているんだし、定時に帰ってプライベートも充実させたい。」ずっとこう思いながら仕事をしていました。
僕が20代で脱サラした理由については下記の記事を参考に。
【20代で脱サラ!】23歳がサラリーマンを辞めた5つの理由とは

ただし、新規就農を志す人がこの考えでは就農してからも上手くいきません。
だって、農業には決められた時間なんてものは存在せず、天候などの環境や生き物の状態、農家ごとのさじ加減によって大きく左右されるからです。
僕が実際に経験した酪農の場合だと、
朝の仕事は早いところで4時前には始まる
昼間も牛の糞尿掃除・餌やりがある
繁忙期は1日中外で牧草刈りを行う
牛の体調や天候によって毎日終わる時間が違う
などなど、毎日決められた時間というものは存在しないし、個人で農家を営むなら24時間365日休み無しの仕事であることを覚悟しなければなりません。
逆に、会社員は休日もあるし楽そう。
だから、早期出社や残業があったとしても、だいたい決められた時間作業して休日もある仕事が良いなら、会社員をおすすめするよ。
会社の中には、定時出社・定時退社を徹底しているところもあるので、”決められた時間だけ”にこだわるなら、新規就農は向いていないと言えますね。
4.仕事の手を抜いてしまう

仕事をしていて、下記のように感じた経験がありませんか?
- 他にも同じ作業している人いるし、自分が少し適当にやってもバレないから良いだろう。
- 少し間違えちゃったけど、仕事に差し支えない程度だから大丈夫。
- 真面目にやっても給料同じなんだから、やる気出しても無駄無駄。
会社員の場合、「自分以外にも同じ作業ができる人がいるから。」「ある程度適当にやってても大丈夫だから。」と、手を抜いて仕事をしてしまうことあるのではないでしょうか?
上の役職になれば責任感も増して適当に仕事をすることが少なくなると思いますが、雇われている身だと、どうしても手を抜いて仕事をしたくなるのが人間というもの。
しかし、長年農家として経営を続けている人は、どの人も仕事に対するこだわりが強く、少しの油断やミス、手抜きがダイレクトに結果として反映されることから、厳しく仕事を管理しています。
アルバイトでも会社員としてでも、”仕事をしてて無意識に手を抜いてしまう”という人は、新規就農をしても失敗を度々経験することになるでしょう。
結果、収益の安定に繋がらず、経営としても失敗の連続となってしまう恐れがあります。
新規就農に限ったことではありませんが、自分の収益の為に手を抜かずに仕事に厳しく取り組むことができなければ、事業の成功は為し得ませんよ!
5.農業をやる決意が曖昧
突然ですが、新規就農を目指す理由は何ですか?
会社員を辞めたいから
自分の力だけで稼ぎたいから
自然の中で伸び伸びと生活したから
上記、どれも新規就農を目指す上では弱い決意です。
だって、会社員を辞めたいだけなら他の仕事もありますし、自然の中で行う仕事も他にたくさんの種類がありますからね。
しかも、自分で経営しなくても従業員で農業を行うことだって可能です。
「農業をやりたい!」と志すのは良いですが、なぜ自分が農業をやりたいのか、明確な答えを持っておかなければ絶対に長い間続きませんよ!
農業は必ずと言って良いほど回りの環境に左右される仕事です。
最近では、北海道で起きた地震や天候災害による農作物の被害が、日本国内・農家全体に大きなダメージを与えましたよね?
自然と共に生活をするというのは、それ相応のリスクを抱えて生活することに繋がるので、”何があってもずっと向き合っていく”という姿勢が非常に重要になります。
曖昧な覚悟・決意で新規就農を目指すなら、正直他の仕事を探した方が良いでしょう。
※北海道で起きた地震によって、2019年以降も牛乳などの値上げが予想されます。
詳しくは下記の記事を読んでみてください。
【北海道に大打撃!】2019年度も牛乳が値上げする5つの理由とは

厳しい言い方になりますが、農業はやりがいがある分、簡単に続けられる仕事ではありませんし、軽い気持ちで新規就農を始めてはいけません。
本当に「農業で一生やっていくんだ!」という強い決意をした人でないと、一定のところで別のことに乗り換えて、挙げ句の果てには”失敗して終わり。”となりかねないからです。
自分の人生を掛けて新規就農をするなら、確固たる決意で挑むようにしましょうね!
新規就農を失敗しないために「就農のイメージを固める」

ここまで、新規就農を失敗するリスクが高い人の性格的な特徴を紹介しました。
それらを踏まえた上で、新規就農を失敗しないためにはどうすれば良いのか?
答えはいたって簡単。
初めからドカンと新規就農を始めるのではなく、就農のイメージを掴んでから固めればいいのです。
「酪農が本場の北海道で新規就農をしたい!」と考えるなら、酪農実習生制度を活用するのがオススメですが、その他の野菜栽培や畑作などで新規就農したいなら話は別です。
とはいえ、関東や関西などの農業が盛んではない地域では、新規就農のために体で学べる場所が少ない…。
そこでオススメなのが、手ぶらで1から始められる農業体験の『シェア畑』です。
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新規就農を失敗しないためには、経験者の口や手から失敗しないための経営を学ぶことが何よりも大事!
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まとめ:新規就農を失敗せずに成功させるなら、誰にも負けない強い気持ちで!

今回は、知らなきゃ失敗する新規就農に向かない人の性格的特徴を5つ挙げ、それぞれについて詳しく説明しました。
新規就農を志す人にとって、自分の性格や仕事への向き合い方を見つめ直す良い機会となれば幸いです。
農業にはサラリーマンほどの休日が無く、自分で就農して行うとなれば24時間365日植物や生物と関わっていかなければなりません。
手を抜かずマメにコツコツと仕事をこなせて、自然や動物などの生き物が大好きな人でないと、農業を続けていくのは困難です。
また、農業を自分で行う場合、資金面・回りの人とのコミュニケーション・仕事への熱意などがとても重要になります。
「どうして自分は農業をやりたいのか?どうして農業じゃなければいけないのか?」この答えを明確に出してから、新規就農に向かっていってください。
そうすれば、自ずと成功への道が開かれるはずです!
最後までお読みいただきありがとうございます。
農業に限らず、何かを始めるなら「誰にも負けない!」という強い気持ちで挑んでいきましょう!
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