こんな考えを持っている場合は、一度考え直してみて下さい。
どうして農業をやりたいんですか?
何事も、自分が本気で取り組みたいものじゃないと続きませんし、途中で投げ出したら人生の大切な時間を無駄にしてしまう可能性だってあります。
脱サラして農業を始めたいなら、まずは自分が本当にやりたいことなのか、この機会に考え直してみましょう。
脱サラして農業を始めたいなら理由を明確に
農家の従業員はサラリーマンである
若い年齢の脱サラ農業はリスクが大きい
こんにちは!りゅうたき(@takkyhokkaido)です。
僕は20代で北海道に行き、新規就農を目指して2年間酪農を経験してきました。
さらに、妻は農業高校を卒業してから7年間酪農を仕事としてきたベテランです。
そんな僕達の経験を元に、脱サラして農業をやることの大変さを伝えます。
僕が20代で脱サラをした理由は下記の記事を。

Contents
脱サラして農業を始めたい!でも、それって本当にやりたいこと?

脱サラして農業を始めたいと思うのって、毎日会社員として働いていることにストレスを感じているからではないでしょうか。
毎朝満員電車で出勤するのが辛い…。
上司が嫌いで波長が合わない…。
そもそも仕事内容が好きじゃない…。
サラリーマンとして仕事をしていると、「毎日同じ時間に出社して、帰りは何時になるか分からない…」という日々が当たり前のように続きます。
しかも、家から一歩出ればどこかに必ずと言って良いほど”人の目”がある。日々周りを気にしすぎて疲れてしまう人も多いはず。
だからこそ、「農業で自分のやりたいように仕事をして、ゆくゆくはサラリーマンよりも稼ぎたい!」と考える人が増えているんですね。
でも、ハッキリ言って農業は仕事として簡単に行なえるものではありませんし、農業を始めたらストレスが無くなるわけでもありません。
逆に、会社員時代のように仕事が思い通りにいかないことで、ストレスは今までよりも大きくなってしまう可能性があることを忘れないで下さい。
全くの初心者が農業を仕事にする場合、新規雇用就農者・新規参入者どちらかで始める事になります。
新規雇用就農者:法人農家などに雇用されて農業者となった人
新規参入者:土地や資金を確保した後、新規で農業経営を始めた人
結局どちらに対しても言えること、それは『農業は本当に自分がやりたいことじゃなければ絶対に長続きしない!』です。
今一度、「なぜ自分が農業を始めたいのか?」を思い返してみましょう。
農業を始めたい理由を明確にしてみる

「農業を仕事にして生計を立てていきたい!」と考えたなら、誰だって失敗はしたくないし、ずっと借金まみれの生活なんて嫌ですよね?
そこで、農業を始めたいなら、実際に行動する前に理由を明確にしておく必要があります。
サラリーマンでも言えることですが、やはり仕事に対して曖昧な気持ちで取り組んでいる人と、明確な理由を持って取り組んでいる人では、仕事の成果にも差が生じてしまいます。
「なぜ農業を始めたいのか?」理由を書き出してみましょう。
- 今の仕事が好きじゃないから
- このまま社畜として働くのが嫌だから
- 田舎でのんびりと過ごしたいから
- サラリーマンより楽そうだから
正直これらの理由では、農業を始める理由としては弱いです。
あまりいないとは思いますが、農業を楽だと勘違いしている人はこの機会に改めた方が良いですね。
- 農業を起点として色々なビジネスに転換していきたい
- 失敗するリスクを抱えたとしても、自分の力で成果を出したい
- 植物・食べ物・生き物に対して感謝の念が強く、将来に農業を繋げていきたい
- 自分はどれだけ汚れても良い、農業を通じて人の暮らしを支えたい
農業を仕事としたいなら、以上のような強い決意を持って臨まないといけません。
農業を始めた先に自分が何を思い描くのか、起業家として大事な将来設計を怠らないようにしましょう。
また、農業を自分で経営するなら、高確率で家族を巻き込んで行うことになります。
弱い決心では家族の同意は求められませんし、少しの失敗で諦めてしまう可能性も高い為、どうせなら確固たる意思を持って挑みましょう!
農家の従業員をやるならサラリーマンと同じ

「農業を始めたい!」と考えるサラリーマンって、ほとんどが新規参入者として農業を仕事にしたい人ですよね?
どこかの農家の従業員として農業を始めるのもアリですが、『農家の従業員=サラリーマン』と同じ(法人の場合)なので、脱サラの意味が無くなってしまう場合があります。
農業って決して給料が高いわけじゃないし、年金とか保険は自己負担なところが多いから、どうせ脱サラするなら自分で新規就農したいよね!
もちろん、「農業が大好き。だけど新規就農でリスクを背負うことはしたくない…。」という人ならどこかの農家の従業員として働くのが良いでしょう。
しかし、20代で新規就農を志した僕からすれば、40代・50代という年齢で農家の親元の下働いている人を見ると、「なんだかかっこ悪いなー。」と思ってしまいます。(ただの偏見です。)
とは言っても、僕も新規就農は諦めた口なので偉そうなことは言えませんが、「脱サラしたい!」という気持ちが大きいなら、最初から従業員で働くという選択肢は排除することをおすすめします。
農家は農業の種類によっても違いますが、基本的に24時間365日営業の仕事です。
近年では高齢化や後継者不足によって、農家が従業員を募集していたり、地域によっては農家の花婿・花嫁候補を狙っている場合もあります。
下手に農家の従業員として働くのは、”農家に縛られるリスク”を背負うことになるのであまりおすすめできません。
そんなわけで、法人化していない農家だとしても一度その農場で働いてしまえば、悪い言い方ですが『余計なお世話』をいっぱい受けることになります。
農業を本気でやりたいなら、最初から研修に入るなどしてめんどうな繋がりは持たないようにしましょう!
ちなみに、新規就農には年齢制限があるので注意して下さいね。

脱サラしてからの農業は相当な覚悟が必要

脱サラする年齢にもよりますが、農業を行うなら若ければ若いほど有利となります。
なぜなら、体力的な面はもちろんのこと、頭・体で吸収する量が圧倒的に違うからです。
しかも、新規就農には年齢制限があり、正直50代・60代になってからの就農は現実的ではありません。
ハッキリ言って、リスクはたくさんあります。それでも、「人・会社に頼らず自分の力で稼いで生きていくんだ!」という強い気持ちがある人なら、どんなことでもチャレンジできるでしょう。
農業も1つの手段でしかありませんし、人それぞれやりたいこと・得意なことが違います。
今の時代、「20代で起業して年収○千万です。」なんて人は山ほどいるので、自分で”これだ!”と思ったなら、若い内から色々な経験をしていくべきです。
【20代で脱サラ!】23歳がサラリーマンを辞めた5つの理由とは
農業の場合は、新規就農するのに年齢制限があったり、夫婦一緒じゃないと就農者として受け付けてくれないこともあります。
また、農業は土地・建物・資産(生産物)などの莫大な初期投資、移住を伴った生活の基盤の変化といった、いくつものリスクを背負うことになります。
脱サラからの農業は、簡単には決められない部分がたくさんあるのです。
農家の跡継ぎが不足している地域・農業が過疎化しつつある地域では、特に若い年齢の新規就農希望者を求めているのが現状。
多くの人と直接関わらなければならない農業こそ、相当な覚悟を持って取り組むべきです!

「脱サラして本気で農業がしたい!」と思うなら体験から!

ここまで読んで、それでも「脱サラして本気で農業がしたい!」と思うなら、失敗のリスクを減らした農業を行うことができるでしょう。
ですが、都会に住んでいる場合、農業を実体験する場所すらなくて困っているのではないでしょうか?
いくら気持ちだけ「農業がしたい!」と思っていても、実際に経験してみたら「何だか思っていたのと違う…。」ということは良くあります。
住む場所を決めて、始める農業の種類を決めて…と、色々なことが決定してから農業を諦めてしまうのはとても勿体ないことです。
そこで、脱サラをするリスク・失敗するリスクを抑えられる『貸し出し農園』について最後に紹介しておきます。
その貸し出し農園こそ、誰でも手軽に農業体験ができる『シェア畑』です。
詳しくは【新規就農前に知りたい!】シェア畑の魅力を評判から5つ解説!にも書いてありますが、脱サラして農業をしたいあなたには以下の点が魅力的でしょう。
0からアドバイザーに教わることが可能
事前に用意するものは何も無し
新規就農の前に研修体験を行なえる
移住せずに農業体験が可能
実際にどのようにお金を稼いでいくのかシミュレーションできる
酪農などの畜産業を行いたいなら話は別ですが、畜産業は基本的に体験牧場で牛の乳搾り(搾乳)といった簡単な体験しか行なえません。
農業の中でも1番低コストで、尚且つ負担も少ない園芸農業から始めてみるのが、総体的なリスクを抑える意味でもおすすめです。
『シェア畑』は関東・関西の都心部に限られてしまいますが、気になる人はチェックしてみて下さい。

まとめ:脱サラ後には農業の他にも様々な選択肢がある

「脱サラして絶対に農業をやる!」と決めているなら良いですが、曖昧な決意の場合は失敗する恐れがあるので、自分に農業が向いているのか今一度しっかりと考えてみて下さい。
頭の中に理想ばかり抱いていても、どんどん良い方向に連想していくだけなので、できることなら実際に農業を体験してみることを推奨します。
1つに固執するのも良いですが、何かを始める前は徹底的に調べて広い視野で向かうべき方向を決めるようにしましょう!
脱サラしたいだけなら、農業の他にも魅力的な仕事はたくさんあります。
特に現代はインターネット社会ですし、デジタルに関連した仕事は今後も更に需要を伸ばしていくでしょう。
でも、忘れてはいけないのが農業は僕達の生活に直結する”食”に関わる仕事だということ。
食べなきゃ死んでしまう人間にとって、食を生産する農業は決して無くせない業種です。生産者が減っている今こそ、ビジネスチャンスも転がっていると思いませんか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
脱サラして農業をするのが本当に自分のしたいことなのか、考え直す良い機会となれば幸いです!
Twitterもやっているので、良かったらフォロー&絡みに来てください♪(@takkyhokkaido)